中国語ばたばたITブログ

中国語翻訳業をぼちぼちやってます。仕事のかたわら、気になる中国のIT、SNS、越境EC、物流、教育のニュースとか。中国の広州に5年住んでた二児の母。ダンナと長男はラガーマン。次男はいつから始めるのかな。

放置されているお金の使い道~余額宝とか自転車とか~

余額宝の収益率が上昇している。この7日間の収益率はすでに4.028%に達し、この収益率は去年の12月始めの2.5%から60%も上場している。

finance.sina.com.cn

 

余額宝とは…自分のアカウントの支付宝(Alipay)にチャージしている残高を余額宝に移して、そこで運用するオンラインMMFです。

これ、微信は理財通でしたよね。

……金利が年4.2710%……

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中国にいる間にやっておけばよかった事はいろいろあるのですが、儲けたいという事よりも、使ってみたかったという気持ちが強いのがこの「余額宝」や「理財通」です!上記のキャプチャは、今でも使っている微信から拾ってみました。中国にいるとき、私の中国語の先生はいわゆる80年后の方だったんですが、結構慎重な人だったので、理財通などについて、先生もやっていなかったし、すすめられませんでした。(※外国人もビザ持ってればできるはず)が、その先生が妊娠出産休暇中に知り合いになり、中国語もたまに習っていた二人目の先生は90年后……性格もあるとは思いますが、現在のキャッシュレス社会にも通じるように「お金持ちなのに、なんで使わないんですか?」と聞かれました。(お金持ちじゃないけど…先生たちからしたらお金持ちに見えたんだともいます)

この余額宝はサービスがスタートしたのが2013年頃だと思いますが、とある記事によれば20代前半が利用者の約1/3だったとか。なるほど、先生の年代とも合致します。

さて、いわゆる「放置されている」資産を運用するという考え方は、今のシェアリングエコノミーに通じていますよね。

現在、中国サイトのテック系のページには毎日のようにニュースが上がってきているシェアリングサイクル(※)ですが、施錠のシステムは大半がQRcodeをかざして、電子決済、という流れですよね。あー使ってみたかったな。電動チャリもあるんだってね。で、ちょっと調べてみると、サービス毎にデポジットが違うみたいなんですよね。99元のところもあれば、大手や電動チャリは299元とか。

ちなみに、新しもの好きの広州のママ友たちに聞いてみると「いやーーっちょー便利だよ。あんたも来て乗りなよw」とか「mobikeの方がXiaomingBikeよりいい!」とか、「私、色で決めてる~」とか。他にも「使い始めたときはよかったんだけど、もう激混みの時間帯には全然なくって、頼りにはできない」「めちゃくちゃに駐輪するし、壊したりする人もいるから、使い続けるのは不可能」とかいろんなご意見いただきました。

で、私はこのシェアリングサイクルのニュースを眺めながら「どうしてこんなに資金調達できるんだろう。一体何で儲けるのかよくわからない……」と思っていたのですが、まあ普通に考えると広告ですよね。でも、自転車の広告なんて見るのかなあ。あれですか、あとはビックデータ、ですか?でも……一つ思いつくのは、今日書いている「放置されているお金」つまりデポジットです。デポジットを運用するつもりだったりするのだろうか。だとしたらなんとなくガテンが行くような気も。ただ、デポジットなので、いつでも戻してもらえる、という事のハズだとおもうので……どうなんでしょうか。多分今は利用者をとにかく増やす事、他社との利用者の奪い合いに力を注いでいるみたいなんで、使ってくれたらお金あげる、くらいの状況だと想うのですが……。

※Mobike(摩拜単車)、ofo(共享単車)、小鳴単車(Xiaoming Bike)、小藍単車(Bluegogo)など

 

ジャック・マーさん教えてくれ!

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